ゲームの効果音制作を中心に行っている㈱Studio10 では、
現存する自然音を専用の機材で収録し、
ゲーム会社様を中心にご提供させて頂いております。
このような自然音を録音することを、
『フィールドレコーディング』 or 『野外録音』
と言いますが、この記事は千葉県富浦近辺で行ったフィールドレコーディングのレポートとなります。
房総半島の南端にある館山から少し北に位置する場所にあります。
海に面した街で、大房岬自然公園がありますが、
『岡本桟橋(原岡桟橋)がある所』
と言ったほうがイメージしやすいかもしれません。
そう、↓のような海に桟橋が突き出している場所ですね。
人気スポットで、撮影した時は平日だったにもかかわらず、かなりの人が訪れていました。
行き方はシンプルですが、途中で乗り換えが必要だったりと、かなり時間がかかります。
特急もあるので、そちらで移動して環境音録音のための時間をより多く確保するのも手です。
なお、高速バスでも可能で、出発地点によってはバスのほうが速いケースもあります。
ちなみに、地理的には↓のようになります。
メインは波の音となります。
普通の砂浜から岩に打ちつける波の音、
更には湾内の穏やかな波まで色々と収録可能です。
また、大房岬自然公園では小さな水流の音や、
木々のざわめく音、鳥の鳴き声などの環境音が収録可能です。
ただ、飛行機の空路に当たるのか、それなりの頻度で飛行機が通るため注意が必要です。
今回は、SONYのECM-100U を2本でステレオ録音しました。
レコーダーは、Tascam のPortacaputure X8 です。
色々と歩き回ったので、こういう時は軽装がおススメですね。
ちなみに、この日歩いた歩数は16,000歩超でした(よくこれだけの距離を歩いたな・・・)。
そして、使用機材は↓。
なお、波の音を録音する場合、波打ち際で録音することをお勧めします。
波打ち際から離れると、かなりノイジーな音になるため、
いざ、ゲームなり映像に当てはめると、結構違和感が出てきます。
今回、↑の写真のようにカメラの三脚を使っていますが、
マイクブームもお勧めです(実際の録音はもっと波際まで移動しています)。
弊社では、DAIWA のMB203B というマイクブームを使用していて、
実売価格¥10,000 ほどで購入でき、軽くて扱いやすく重宝しております。
先日も、とあるスタジアムでの録音で大活躍してくれました。
実際に録音した音ですが、↓のようになります。
前半部の波の音(遠景)は波打ち際から離れている箇所からの録音で、
後半部の近景は近場で録音した音となります。
マイクの位置によって録音した音が変わるのがよくわかると思います。
今回は千葉県の富浦でのフィールドレコーディングレポートでした。
房総半島の南部にあり、現地までにかなり時間がかかりますが、
波や水流の音が豊富に録音できる場所です。
休日でもそれほど人がいないので、フィールドレコーディングしやすい環境です。
水系の環境音が欲しい方は、是非!
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