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フィールドレコーディングレポート Vol.1 御岳山

ゲームの効果音制作を中心に行っている弊社、㈱Studio10 では、環境音も多数、ご提供させて頂いております。

これらの環境音は、効果音ライブラリを加工したものもありますが、そのほとんどは、現存する自然の音を収録した音となります。

 

このような自然音を録音することを、

『フィールドレコーディング』 or 『野外録音』

と言いますが、

この記事は御岳山で行ったフィールドレコーディングのレポートとなります。

 

※2021年に公開した記事を加筆修正しております。


●御岳山とは?

東京都青梅市にある標高929m の山です。

古くから山岳信仰の対象となっているようで、近年ではパワースポットとしても有名だとか。

山頂には神社や民宿などがあり、観光地としての一面もあります。

 

ふもとからロープウェイに乗って山頂につくと、

飲食店やお土産屋が立ち並ぶ、街並みにたどり着きます。

ドラクエ5のチゾット村を思い出しますね。

 

ちなみに、青梅市は〇のある地域になります。

画面の右端が東京駅になるので、かなりの距離ですね。

御岳山へのアクセス(東京駅からの場合)
①東京駅 → 立川駅      中央線
②立川駅 → 青梅駅      青梅線
③青梅駅 → 御嶽駅      青梅線

特に③は本数が多くないので、事前にダイヤは調べましょう。

 


●御岳山の山頂へ

御岳山でフィールドレコーディングする場所は、主に『ロックガーデン』になります。

歩いても行けるのですが、標高と距離がそれなりにあります。

登山が目的ではないので、ここは人類の英知・・・、つまり、

『ケーブルカー』に乗って楽をしよう!

となります。

 

ちなみに、ケーブルカーの発着所まで距離があるので、バスがおススメです。

バスは御嶽駅前にバス停がありますが、ダイヤが微妙です。

何が微妙かというと、『電車到着の数分前に出発する』というケースがたまにあるからです。

事前にバスの時刻も調べておきましょう。

 


●どんな音が録れるのか

メインは川の水が流れる音でしょう。

川は非常に小さく、また収録時は乾季だったので、水がかなり少なかったです。

そのため、小規模な水の流れにうってつけです。

 

今回は、それなりに歩く必要があったため、装備はなるべくコンパクトにということで、

『スマートフォン + MV88+』

という組み合わせでフィールドレコーディングしてきました。

 

MV88+ とは?
Shure社のマイクで、スマートフォンとUSB接続が可能なコンパクトなマイク。

専用のスマホアプリを使うことで、指向性の変更(単一、超単一、ステレオなど)が可能。

 

①小川の流れる音(マイク:MV88+)

 

②小川の流れる音(マイク:MV88+)

 

③小川の流れる音(マイク:MV88+)

 

④滝の音(マイク:カメラのマイクを使用)

 

フィールドレコーディングで注意すべきことの一つが、飛行機の飛行音。

しかし、御岳山近辺は飛行機の航路ではないのでしょうか。

飛行機の音がほぼ聞こえなかったので、収録しやすい環境でした。

 

ちなみに、上記以外で収録できそうな音は↓になります。

①大きな川の流れる音
②ケーブルカーの駆動音
③石や岩に付随する音

 

①大きな川の流れる音

御嶽駅前の川です。

駅から近いのですが、渓谷になっているので下まで降りる必要があります。

 

②ケーブルカーの駆動音

商用で使いたい場合は、鉄道会社に許可を取る必要があります。

 

③石や岩に付随する音

大小様々なものがありましたが、転がった石が他の人に当たる可能性があります。

取扱いにはくれぐれも注意してください。

 


●フィールドレコーディングを終えて

今回の総括は以下になります。

 

そして、フィールドレコーディングの楽しみの一つ。

地ビールをゲット!!

 

山の中を歩き回り、録音して、酒を飲んでと、楽しい一日でした。

 

開発者が楽しみながら効果音を作る。

そして、それをお客様(ゲーム会社)へご提供し、最終的にゲームユーザーの皆様にゲームを楽しんで頂く。

このようなポリシーで、弊社は効果音制作に励んでおります。

 

今後も効果音制作の舞台裏を公開していく予定ですので、引き続き、㈱Studio10 をよろしくお願い致します。


 

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