ゲームの効果音制作を中心に行っている弊社、㈱Studio10 では、環境音も多数、ご提供させて頂いております。
これらの環境音は、効果音ライブラリを加工したものもありますが、そのほとんどは、現存する自然の音を収録した音となります。
このような自然音を録音することを、
『フィールドレコーディング』 or 『野外録音』
と言いますが、
この記事は御岳山で行ったフィールドレコーディングのレポートとなります。
※2021年に公開した記事を加筆修正しております。
東京都青梅市にある標高929m の山です。
古くから山岳信仰の対象となっているようで、近年ではパワースポットとしても有名だとか。
山頂には神社や民宿などがあり、観光地としての一面もあります。
ふもとからロープウェイに乗って山頂につくと、
飲食店やお土産屋が立ち並ぶ、街並みにたどり着きます。
ドラクエ5のチゾット村を思い出しますね。
ちなみに、青梅市は〇のある地域になります。
画面の右端が東京駅になるので、かなりの距離ですね。
特に③は本数が多くないので、事前にダイヤは調べましょう。
御岳山でフィールドレコーディングする場所は、主に『ロックガーデン』になります。
歩いても行けるのですが、標高と距離がそれなりにあります。
登山が目的ではないので、ここは人類の英知・・・、つまり、
『ケーブルカー』に乗って楽をしよう!
となります。
ちなみに、ケーブルカーの発着所まで距離があるので、バスがおススメです。
バスは御嶽駅前にバス停がありますが、ダイヤが微妙です。
何が微妙かというと、『電車到着の数分前に出発する』というケースがたまにあるからです。
事前にバスの時刻も調べておきましょう。
メインは川の水が流れる音でしょう。
川は非常に小さく、また収録時は乾季だったので、水がかなり少なかったです。
そのため、小規模な水の流れにうってつけです。
今回は、それなりに歩く必要があったため、装備はなるべくコンパクトにということで、
『スマートフォン + MV88+』
という組み合わせでフィールドレコーディングしてきました。
①小川の流れる音(マイク:MV88+)
②小川の流れる音(マイク:MV88+)
③小川の流れる音(マイク:MV88+)
④滝の音(マイク:カメラのマイクを使用)
フィールドレコーディングで注意すべきことの一つが、飛行機の飛行音。
しかし、御岳山近辺は飛行機の航路ではないのでしょうか。
飛行機の音がほぼ聞こえなかったので、収録しやすい環境でした。
ちなみに、上記以外で収録できそうな音は↓になります。
①大きな川の流れる音
御嶽駅前の川です。
駅から近いのですが、渓谷になっているので下まで降りる必要があります。
②ケーブルカーの駆動音
商用で使いたい場合は、鉄道会社に許可を取る必要があります。
③石や岩に付随する音
大小様々なものがありましたが、転がった石が他の人に当たる可能性があります。
取扱いにはくれぐれも注意してください。
今回の総括は以下になります。
そして、フィールドレコーディングの楽しみの一つ。
地ビールをゲット!!
山の中を歩き回り、録音して、酒を飲んでと、楽しい一日でした。
開発者が楽しみながら効果音を作る。
そして、それをお客様(ゲーム会社)へご提供し、最終的にゲームユーザーの皆様にゲームを楽しんで頂く。
このようなポリシーで、弊社は効果音制作に励んでおります。
今後も効果音制作の舞台裏を公開していく予定ですので、引き続き、㈱Studio10 をよろしくお願い致します。
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