Vol.7 サウンドクリエイターの就職活動 ~その1~
前回までは、ゲーム業界やゲーム会社、
そして、そこで働くクリエイターの方達の説明でしたが、
今回は、どうやってその業界で働くのか?
もっとストレートに言えば、
『ゲーム会社に就職するにはどうすればよいか』
の話となります。
基本的には、サウンドクリエイターの話ですが、
面接対策はほかの職種でも使えるようにしています。
●まずは応募する職種を決定?!
私がゲーム会社に新卒で入社した時は、今から20年ほど前でした。
当時は、今ほど分業は進んでおらず、
1人のサウンドクリエイターが作曲と効果音を担当することも多く、
私もその一人でした。
また、新卒を募集する段階では、
コンポーザーとサウンドデザイナーが別の会社はそれほどありませんでした。
しかし、現在は状況が変わってきて、大手のゲーム会社を中心に、
コンポーザーとサウンドデザイナーを別に募集する会社が増えました。
そのため、皆さんが入社したい会社が別々で募集していた場合、
腹を括って、どちらかに決める必要があります。
また、そういったゲーム会社の場合、
『ゲーム会社にサウンドクリエイターとして就職できるなら何でもよい』
ではなく、
『自分が何をやりたいか』
を明確にしたほうがよいでしょう。
●サウンドクリエイターの就職先
ハードメーカーや大手のパブリッシャーが中心になります。
理由として、サウンドクリエイターの作業は、
プロジェクト終盤に集中するため、
プロジェクトの数がそれほど多くないゲーム会社の場合、
その会社の全プロジェクトの進捗状況によっては、
『サウンドクリエイターの仕事がない』
という期間が発生する可能性があります。
・・・と、言葉だけだとわかりにくいので、進捗状況を図にしてみました。
架空の会社の2016~2020年の開発スケジュールです。
横軸は年度と月になります。
A~Hという各ゲーム開発プロジェクト(Proj)があり、
それぞれを1年半かけて開発し、
2017年7月から3タイトルを並行して開発しています。
そして、サウンドの制作期間はプロジェクト後半の4ヵ月間とすると、
3タイトル並行で開発しても、
サウンドクリエイターは1年のうち4ヵ月が暇となります。
実際、ここまで綺麗にスケジュールが進むわけではなく、
また、上記以外にサウンドクリエイターの作業が発生する時はあります。
それでも、サウンドクリエイターの仕事がない期間が発生するので、
サウンドクリエイターを社員として常時雇用するよりは、
『必要な時に制作会社やフリーランスに発注する』
というゲーム会社はあります。
他の職種は、ほぼ全てのゲーム会社が志望者に門戸を開いていますが、
サウンドクリエイターは上記の理由で、門戸が圧倒的に狭くなっています。
募集以前に、サウンドクリエイターがいる会社自体が少ないのです。
ただし、その代わりに、音楽制作会社という会社があり、
こちらの会社はサウンドクリエイターを募集しています。
有名タイトルを多数手がけている音楽制作会社もあり、
また、多くのゲーム会社から仕事を請けているため、
様々なタイトルに関われるチャンスがあります。
幅広いゲーム会社のタイトルに関わりたいという人は、
音楽制作会社がおススメです。
●就職の流れ
それでは、実際に就職の流れを見ていきましょう。
まずは、『求人があるかどうか』ですね!
社内にサウンドクリエイターがいる会社でも、
必ずしもサウンドクリエイターを募集しているわけではありません。
そのため、求人情報を確認する必要がありますますが、
おススメは、リクナビなどの就活サイトに登録することですね。
②求人情報だけでなく会社情報や先輩情報もゲットできる!
③応募も就活サイト経由なので、まとめて応募が可能!
④利用が無料!
⑤表に出てない求人情報も教えてもらえる(中途採用の場合)!
また、就活サイト以外にも、会社のweb の求人ページや、
Twitter などのSNS で募集の告知があるケースもあります。
特に音楽制作会社はその傾向が強いので、
週一回チェック日を設けるなどして、
求人情報を逃さないようにしましょう!
まずは、求人情報の見つけ方までまとめました。
次回は、履歴書や作品提出、面接についてをまとめていきますね。
お楽しみに~!
過去記事は↓にリンクをまとめてあります。
是非、ご覧下さい!
サウンドクリエイターへの道
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